オロスタキス属『昭和』
去年の秋、花屋さんで小さな多肉が入荷されていたとき、そこに並んでいた、今まで見たことのない多肉が目に留まりました。
細く尖った赤い葉、真ん中がポッコリ空いています。
名札を見ると『昭和』とありました。
聞いたことのない名前で、頭の中で本やネットで見てきた多肉を思い巡らせてみても、何属なのやらまったく見当がつきませんでした。
¥130とお得だったこともあって、連れて帰ることに。
見れば見るほど不思議な多肉です。
属のほうは、すぐに判明しました。
なるほど、オロスタキスだったか。そういえば『爪蓮華』というやつに似てるな、とスッキリ!
真ん中のくぼみは、きっとこれから花が上がってくるんだろう、と思っていましたが、いつまでたっても上がってこず、そのまま冬に突入してしまいました。
オロスタキスは、「親株は枯れて周りに子ができる」ということで、この小さいのが子株たちで、これが残って大きくなっていくのかなと思っていたのに、だんだん尖った葉が黒くなって痛んでいき、ついにはこれから大きくなってくると思っていた小さいのまで、すっかりヨレヨレになりました。
冬の間はベランダで、ビニールをかけた簡易温室に置いて、たまに水をちょっとやっていました。
でも痛んだ葉がペチャッとしているだけなので、もうダメになってしまったんだと棄てる気になってきていました。
それが1週間ほど前、ちょっと暖かくなってきたころに、タップリ目に水をやってみたのです。
すると2、3日経って見てみたところ、このように真ん中のくぼみだったところが、丸い葉が現われて『子持ち蓮華』風に大変身していました!
あの尖った葉とはまるっきり違います。
この丸い葉が、あんな風になっていくのでしょうか?
あの「尖った葉に丸いくぼみ」状態はすでに終末期を迎えていたんですね。
これからの成長過程が、全然予想がつかなくてすごく楽しみです!
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